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TN-WOLSH Beam
ティーエヌ ウォルシュ ビーム概要
「適材適所」に鋼材製品を用いて木造建築物の合理化を提案します
TN-WOLSH Beam(ティーエヌ ウォルシュ ビーム)は、木材と軽量H形鋼を既製品の梁受金物を通じて接合する工法で、非住宅木造建築物で無柱の大空間を形成することができます。TN-WOLSH Beamは、構造設計、製造、施工の面で多くの課題を解決し、検討期間の短縮やコストの削減に貢献します。
特徴
木造建築物で無柱の大空間を形成するにはトラスや大断面集成材、製作金物を使用しますが、設計面・製造面・施工面で課題があります。
大断面集成材
トラス
製作金物
天井高の確保が難しい
特殊な設計が必要
製作図の作図や特殊加工が必要
木造建築物の大空間形成の課題を解決
TN-WOLSH Beamは大空間形成の様々な課題を合理化により解決し、大断面集成材やトラスに代わる第3の選択肢として使用できる工法です。
意匠
従来
- 大断面集成材
→天井高が確保しづらく場合により階高を調整
TN-WOLSH Beam
- 「ウェブ貫通穴」で配管のルートの確保
- 横架材成が小さくなる
→天井高の確保や階高増大の抑制に期待
構造
従来
- トラスや製作金物
→設計に数時間
TN-WOLSH Beam
- 専用の検定シートを用意
→設計に数分~数十分
製造
従来
- 製作金物
→金物図の作成が必要 - 木材加工
→特殊加工が必要
TN-WOLSH Beam
- 既製品の金物を使用
→金物図作成不要 - 木材加工
→既製品の金物と同一の加工形状にしてシンプルに
施工
従来
- 木造に鉄骨梁がある計画
→構造用合板や火打ちが通常に取り付けられない
TN-WOLSH Beam
- 軽量H形鋼の上に木梁を配置(上載梁)
→木束・構造用合板・火打ちなどが上載梁に取り付くので 従来の施工方法と変わらない
木造と変わらない施工方法
金物工法での木梁を落とし込む要領(先行ピンが梁受金物に引っ掛かる)と同じように軽量H形鋼が架けられます(先行ボルトM12がTN高耐力梁受金物に引っ掛かる)。
※軽量H形鋼の上に上載梁が配置されるので、他の木部材や構造用合板などの接合も従来通りにできます。
構成
木部-軽量H形鋼端部接合部
TN高耐力梁受金物による接合
ボルト締め
使用木材の規格
樹種 | オウシュウアカマツ集成材 E95-F315(柱材) E105-F300(受梁材) |
---|---|
柱材 | 120mm角以上 |
受梁材 | 120mm幅以上 ※梁成は仕様による |
上載梁接合部
HDP-10と加工が同じ
ドリフトピン打ち込み
使用木材の規格
樹種 | スギKD材 無等級 |
---|---|
柱材 | 105mm角以上 |
受梁材 | 105mmまたは120mm ※梁成は仕様による |
補剛材接合部
TN-multi:補剛材受用途による接合
ボルト締め
使用木材の規格
樹種 | スプルース集成材 E95-F315(柱材) E105-F300(受梁材) |
---|---|
柱材 | 105mm角以上 |
受梁材 | 105mm幅以上 ※梁成は仕様による |
専用ツールによるサポート
構造検討書としても使用できる「TN-WOLSH Beam検定シート」や構造標準図、金物の自動積算をする「TN-WOLSH Beamオーダーシート」を用意しています。設計から発注までを専用ツールにてサポートします。
TN-WOLSH Beam検定シート
TN-WOLSH Beamオーダーシート
※『検定シート』『オーダーシート』は各種資料ダウンロード内【技術資料・設計 ツール】よりダウンロードしていただけます。
説明動画
-
TN-WOLSH Beam検定シート
-
TN-WOLSH Beamオーダーシート
参考資料
仕様
軽量H形鋼
品番 | サイズ | 材質 | 表面処理 |
---|---|---|---|
TWB3515 | 350×150×t3.2×t4.5 | SWH400 | 錆止め塗装 JIS K 5674 |
TWB4020 | 400×200×t4.5×t6.0 | ||
TWB4520 | 450×200×t4.5×t9.0 |
最長12mまで製造可
TN高耐力梁受金物
品番 | サイズ | 材質 | 表面処理 |
---|---|---|---|
TN-18 | 100×76×135mm | SS400 | カチオン電着塗装JIS G 3101 |
TN-24 | 103×76×205mm | ||
TN-33 | 103×76×275mm |
スライスプレート
品番 | 対応軽量H形鋼 | 対応上載梁成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SP3110 | TWB3515・TWB4020 | 105mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP3115 | TWB3515・TWB4020 | 150mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP3118 | TWB3515・TWB4020 | 180mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP3121 | TWB3515・TWB4020 | 210mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP3124 | TWB3515・TWB4020 | 240mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4010 | TWB4520 | 105mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4012 | TWB4520 | 120mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4015 | TWB4520 | 150mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4018 | TWB4520 | 180mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4021 | TWB4520 | 210mm | |||||||||||||||||||||||||||||||||
SP4024 | TWB4520 | 240mm |
フィラープレート
品番 | 対応軽量H形鋼 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
FP3123 | TWB3515 | ||||||
FP3116 | TWB4020 | ||||||
FP40 | TWB4520 |
補剛材(リップ溝形鋼)
サイズ | 材質 | 表面処理 | |||
---|---|---|---|---|---|
C-75×200×20×t3.2 | SS400 | 錆止め塗装 JIS K 5674 |
最長5mまで製造可
先行ボルト・ナットM12
TN-multi:補剛材受用途
Q&A
TN-WOLSH Beamはどのような建築物に適していますか?
TN-WOLSH Beamは、非住宅木造建築物で無柱の大空間を形成することができます。具体的には、工場や倉庫、スポーツ施設などが挙げられます。
TN-WOLSH Beamを使用することで、どのようなことが期待できますか?
TN-WOLSH Beamは、鋼製部材を適材適所に使用し、専用ツールを取りそろえることで検討期間の短縮やコストの削減に貢献します。
構造設計:トラスや製作金物の設計にかかっていた時間を、専用の検定シートを使用することで数分に短縮できます。
製造:製作金物の場合、金物図の作成や木材加工が特殊加工となっていたものを、既製品の金物を使用することで金物図の作成が不要となり木材の特殊加工も減らせます。
施工:軽量H鋼の上に木梁を配置することで、木束、構造用合板、火打ちなどが従来と同じ方法で施工できます。
意匠:大断面集成材を使用すると天井高が確保しづらいといった問題を、TN-WOLSH Beamを使用することで横架材成の抑制ができ、さらにウェブ貫通穴の設置により天井高の確保や階高増大の抑制が期待できます。
TN-WOLSH Beamを使用する場合、特殊な設計や検討が必要ですか?
TN-WOLSH Beamには、設計から発注までを専用ツールにてサポートします。
特殊な設計や検討は必要ありません。
―専用ツール―
- TN-WOLSH Beam 技術資料
- TN-WOLSH Beam 検定シート
- TN-WOLSH Beam オーダーシート
タツミサポートセンター
金物についてのよくあるご質問も、お問い合わせ前に是非ご覧ください。